北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室&鞍馬研究室,2005年7月29日創設の防衛安全保障専門Weblog

2009-01-01から1年間の記事一覧

大晦日 ゆく年くる年 本日で2000年代は幕を閉じます

◆明日から2010年代 本日は大晦日、まもなく2009年は幕を閉じ、2000年代は終わりとなります。そして2010年から、2010年代が始まります。 2010年代を迎えるにあたって、Weblog北大路機関の関心事として大きなことは日米関係がどういう…

Weblog北大路機関の視点から2009年の一年を振り返る

◆2009年とはどういう年であったか いよいよ明日は大晦日、明日舞鶴へ行こう!というお誘いもあったのだが、そういうことは置いておいて本日は今年一年を少し振り返ってみたい。 2009年、もっとも残念であったことは、ヘリコプター搭載護衛艦はるな、…

イギリス海軍、計画中の65000㌧新正規空母クイーンエリザベス級の二番艦を断念

◆日本の空母構想とともに考える イギリス海軍は、二隻を建造する正規空母クイーンエリザベス級のうち、一隻の調達を断念するとのことだ。国防予算圧縮と、空母単価20億ポンドに対して、艦載機であるF-35Bの単価が1億ポンドにまで高騰したことが、その背景…

三沢基地F-16 “年内の撤退報道”に“撤退具体的計画無し”と米空軍

◆現時点で第35戦闘航空団の撤退に関する計画は無い 今年九月、年内に三沢基地のF-16飛行隊が米本土に撤収する、という報道が共同通信より為され、議論となった。 普天間基地の海兵隊ヘリコプター部隊を現時点で日米合意の上で移転予定の沖縄県キャンプシュ…

ラファール戦闘機、最近ようやく軌道が見えてきた輸出と本国配備

◆日本も検討の価値はあるか? F-2戦闘機と時期的に開発が重なるフランスのダッソー社製新鋭戦闘機ラファールであるが、ここ最近、ようやく生産面で軌道に乗りつつあるようだ。現段階で航空自衛隊F-X選定では選外の機体だが、選外に置くには余りに惜しい機体…

護衛艦くらま修理へ 艦首の事故破損部分を6月頃までに修理、9億4000万円で契約

◆修理は、はるな建造の三菱重工長崎造船所 10月27日、関門海峡にて観艦式から佐世保基地への帰投中に韓国籍貨物船カリナスターの追突を受け、艦首部分が大破したヘリコプター搭載護衛艦であるが、この程修理計画の概要が公表された。 12月25日付の共…

北大路機関広報:本日は諸般の事情につき、記事の掲載をお休みします

◆22年度防衛予算を掲載する予定でしたが・・・ 19500㌧型ヘリコプター搭載護衛艦や新戦車の調達が盛り込まれた22年度防衛予算の閣議決定に関する話題について掲載する予定でしたが、変更となります。 諸般の事情につき、本日の記事掲載をお休みしま…

護衛艦すずなみ インド洋派遣任務を完遂し舞鶴へ帰港

◆すずなみ、23日、舞鶴港外にて入港準備を行う 本日はクリスマスイヴですが、その本日、護衛艦すずなみ、がインド洋派遣任務を完了し、舞鶴基地に帰港しました。 この写真は、23日に舞鶴港外に停泊する護衛艦すずなみ。満載排水量6300㌧、ステルス性…

天皇誕生日を満艦飾で奉祝 イージス艦みょうこう 舞鶴基地北吸桟橋にて

◆まいづる便り 本日は天皇誕生日ということで、全国の海上自衛隊基地では、艦艇に満艦飾をもって奉祝した。 ここ海上自衛舞舞鶴基地でも、在泊中の護衛艦や多用途支援艦、輸送艦が朝の自衛艦旗掲揚とともに満艦飾を実施、前日、舞鶴基地に帰港したばかりのイ…

インド洋補給支援第六次隊、おうみ、すずなみ、明日・明後日に帰港

◆第七次隊がインド洋で行動中 来年1月15日のインド洋給油支援任務終了までに新しい日本の人道支援任務を実施する、ということは、時間的に事実上不可能な状況となった。 こうした中で、海上自衛隊のインドよ補給支援部隊第六次隊の補給艦おうみ、護衛艦す…

四機体制確立へ KC-767空中給油輸送機四号機岐阜基地到着

◆KC-767完納 中日新聞によれば、KC-767空中給油輸送機四号機が本日到着、とのこと。これで航空自衛隊が発注した四機のKC-767が揃ったことになる。 本日、所用があり、岐阜基地に足を運ぶことは叶わなかったのだが、本日はいつもお世話になっている方が展開し…

L特急雷鳥(大阪~金沢) JR西日本2010年3月ダイヤ改正で激減

◆雷鳥の定期運行は1往復へ 特急雷鳥、485系に、こだま色の特急にも、いよいよその終点が近づいてきた模様。寝台特急北陸廃止、急行能登廃止と臨時急行への置き換えを考えれば残るだけでも良しとするべきか。 雷鳥といえば、大阪と金沢を結ぶL特急として…

寝台特急北陸・夜行急行能登 2010年3月ダイヤ改正で廃止

◆半世紀以上の歴史に幕 2010年3月13日のJR各社ダイヤ改正により、北陸と東京を結んでいる伝統の夜行列車について、廃止されることが決定した。 廃止が決定したのは、上野~金沢を結ぶ寝台特急北陸、同じく上野~金沢を結ぶ夜行急行能登で、それぞれ北…

中期防衛力整備計画・防衛大綱改訂先送り 見えてこない現政権の防衛政策

◆来年度から防衛力整備計画初の空白期へ 第12旅団が空中機動力を発揮する映画“マリと子犬の物語”が地上波初放送になりましたが、ワンコの演技がいまいちでしたね。他方、第12旅団は、ヘリボーンの山間部における有用性を大きく示した作品でした。 民主党…

ポストインド洋給油支援の模索 イギリスのアフガニスタン支援に陸上自衛隊の派遣を!

◆国防費を切り詰めアフガン戦費を捻出する英軍 イギリス国防省が1950年代から継続していたUFO調査費を国防予算から全額廃止し、イギリスの安全保障に外宇宙からの脅威は認められないとしてUFO調査部門そのものを廃止したとのこと。 本日の話題は、アフガ…

一ヶ月を切ったインド洋対テロ給油支援 代替任務は多国籍部隊参加か、アフガン派遣か

◆普天間問題で忘れられている日米間の難題 フィリピン、ルソン島の活火山であるマヨン山が噴火の兆候を見せ、富士山のように美しい山容は一変、一週間以内に火砕流を伴う大規模噴火の恐れがあることから、五万人に避難命令が出されたとのこと。19世紀には…

次期戦闘機(F-X)選定問題に普天間飛行場移設問題が影響する可能性

◆普天間問題は棚上げを政府決定 普天間問題は、18日までに結論を、というアメリカ側からの要請に対して、結論は先送りという結論を出した鳩山首相。そういういい加減な決定が通るほど現与党は緩んだ政党なのだろうか。 本日の三党連立与党会議で、なにかし…

折木良一統合幕僚長、海賊対処部隊激励にジプチを訪問

◆指揮官先頭の伝統 某与党幹事長は乱心したのか、御上に対してあの言動、それとも日本国民を捨ててでも、この国を壊してでも何かをやり遂げようという意思の表れか。そういう中、一つ、心温まる人の鑑という話題について。 折木統幕長は12月6日、派遣海賊…

A-400M初飛行! 欧州共同開発輸送機は実用化に向け一歩前進

◆A-400M初飛行、C-Xは開発継続 師走といえば、八日の真珠湾攻撃、十四日の赤穂浪士討入、十六日のアルデンヌ冬季攻勢と、奇襲尽くしなのですが、今年は欧州から驚きの知らせが届きました。遂にエアバスA-400が初飛行を遂げたとのこと。 A-400Mか、C-Xか、と…

平成二十一年度十二月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報 2

◆自衛隊関連行事 明日、那覇基地航空祭がおこなわれます。那覇基地公式HPで、飛行展示の予定を見ると、F-15は飛行を行うとのことでした。 小松基地での胴体着陸事故の話はあったのだけれども、金曜日から飛行訓練を再開しており、これは、昨日と本日、予行を…

普天間飛行場移設問題 第三海兵師団戦闘部隊と不可分の空中機動手段

◆普天間をグアムに移転できない事情 オーストラリア南方海域を、南極大陸から分離した巨大な氷山が北上中とのことである。全長19km、幅 8km、面積は 140k㎡に達するという。もっとも、これは普天間基地代替に使えないのだが。 普天間問題について、最初に、…

次期ヘリコプター搭載護衛艦“22DDH” ひゅうが型に続く次世代艦

◆事業仕分の判断が及ばない政治問題 Weblog北大路機関、アクセス解析では検索キーワードとして普天間移設問題よりも“22DDH事業仕分”“22DDH護衛艦”、つまり22DDHに関心が集まっている模様。大丈夫です、事業仕分通りました、というのが本日の話題。 自衛隊観…

懸念された日米安全保障体制に波及 普天間飛行場移設問題

◆日米首脳会談開催も不透明に 日米関係は、軍事同盟のみならず、国際基軸通貨や通商関係、国連を軸とした世界秩序、果ては価値観などの面で結びついているものだが、この中で安全保障体制が揺らいでいる。 あの小さな基地が日本の命取りになるのか、この言葉…

12.08 真珠湾攻撃と太平洋戦争開戦記念日に併せて

◆五合空けた後の思考整理 本日は十二月八日、日本海軍が1941年にハワイ諸島真珠湾の米太平洋艦隊を奇襲し、太平洋へ第二次大戦の戦火が拡大した記念日である。 戦争は異なった手段を以てする政治の延長である、とクラウゼヴィッツは戦争論に記したが、太…

普天間飛行場移設問題 過去に提示された名護市沖軍民共用空港案

◆名護市沖辺野古海上基地計画 何故データが飛ぶかわからないのだけれども、Weblog書いていて、Enter押しただけでいきなりダウンする、・・・、ううむ。もう少しで完成だったのに。 さて、本日は昭和東南海地震から65周年という日であり、三重県総合防災訓…

提案:普天間代替問題 名護に新空港建設し、那覇基地へ移転を

◆新しい基地を建設せず普天間代替施設を整備 普天間代替施設問題、はたしてどうなるのだろうか。さまざまな提案が出されているが、Weblog北大路機関としては、なんとか民主党、アメリカ政府、沖縄県が妥協出来そうな突飛な案を提示したい。 岩国は満杯、硫黄…

普天間移設問題 来年先送りにルース駐日大使「強い懸念」

◆政府、鹿児島県離島移転案を提示 普天間移設問題に関して話し合う日米作業部会の第二回会合が4日、外務省で開かれ、出席したルース駐日大使は問題の来年先送りに「強い懸念」を示したという。 ルース駐日大使は、現在の辺野古沖への移転が唯一の選択肢であ…

平成二十一年度十二月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報 1

◆自衛隊関連行事 自衛隊関連行事の紹介の前に、最初に事件の話から。自衛隊ヘリコプターに破壊工作事案が三菱重工小牧南工場定期整備中に発生した。 2日の発表では、三菱重工小牧南工場にて定期整備中の航空自衛隊UH-60J救難ヘリコプター、海上自衛隊SH-60J…

普天間基地移転問題は来年先送り? 民主・社民の対立深刻化

◆来年は日米安保改訂50周年 いろいろと50周年行事に惹かれるWeblog北大路機関、来年は日米安全保障条約改訂50周年だ。 日米安全保障条約改訂50周年ということは、来年の航空観閲式はF-22やB-2が参加してくれるのではないか、日米国際観艦式が海上自…

ソマリア沖海賊事案 アデン湾からアフリカ東岸へ脅威の転進

◆東アフリカ情勢の変動 12月1日の北澤防衛大臣記者会見において、陸上自衛隊の南部スーダンPKOへ派遣の可能性を岡田外務大臣が示唆したことについて、報道で見たことはあるが聞いたことは無い、と発言した。なるほど、外務省発の大本営発表というところな…