北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室&鞍馬研究室,2005年7月29日創設の防衛安全保障専門Weblog

2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

中部方面隊、平成25年度連隊等協同転地演習へ第10師団より北部方面隊管区に展開

◆人員2300名・戦車28両含む車両800両が参加 防衛省によれば、陸上自衛隊は7月2日から8月4日にかけ、連隊等協同転地演習を実施するとのことです。 訓練は陸上自衛隊が有事の際に組織される統合任務部隊等に対し、遠隔地の部隊が戦闘態勢を維持し…

南スーダンPKO 第四次派遣隊任務開始、首都ジュバ市に加え周辺地域へ任務拡大

◆梅本哲男2佐以下西部方面隊主力に300名派遣 防衛省によれば、南スーダンPKO任務自衛隊派遣部隊へ第四次派遣部隊が現地にて第三次派遣部隊より引き継ぎを実施、任務へ着手したとのこと。 南スーダンPKOはスーダンより独立した南スーダンに対し、国家運営…

ミサイル破壊措置命令終了へ 防衛省、北朝鮮弾道ミサイル事案脅威縮小を判断

◆二ヶ月半に渡る警戒態勢は一応の収束 NHK等の報道によれば、政府は現在継続しているミサイル破壊措置命令を終了する方針を示しました。 防衛省によるミサイル破壊措置命令は今年4月7日、北朝鮮が日本海側のミサイル発射施設へ、弾道ミサイル部品を搬入し…

平成二十五年度六月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2013.06.28)

◆自衛隊関連行事 ゲリラ豪雨怖いですね、急な冷風や雲行きの兆候に接し、降雨確認後最初の十秒間での雨宿り場所への回避が遅れれば着衣水泳後状態へまっしぐら、当方は喫茶店に退避し事なきを得ましたが皆様如何お過ごしでしょうか。 さて、そんな今週末の自…

第4師団創設58周年 福岡駐屯地創設62周年記念行事詳報⑪ 航空機着陸と迫力の太鼓演奏

◆訓練展示状況終了後の駐屯地祭 普通科部隊の突撃とともに戦車部隊の前進、これをもって仮設敵は陣地を放棄、我が方が奪還し訓練展示模擬戦の状況は前回、終了しました。 状況終了の号令と共に式典の完了が放送され、招待者は祝賀会食会場への誘導が開始、初…

嘉手納以南米軍施設、日米合同委員会決定で西普天間地区の返還が年内実現へ

◆再起動に成功した嘉手納以南返還合意 嘉手納基地以南の米軍基地全面返還、これは民主党政権交代以前に日米合意で決定し、民主党が覆し初期化した課題でしたが、年内に推進するようです。 6月13日に日米合同委員会に置いて決定したもので、小野寺防衛大臣…

歴史地震再来と日本安全保障戦略③ 沖縄トラフ・八重山地震への想定と災害派遣対処

◆海上部隊と航空部隊の集中 沖縄トラフにおける八重山地震、歴史地震として記録に残るこの巨大地震が再来した場合、どういった被害は起こるのでしょうか。 1771年4月24日の八重山地震では、マグニチュード7.4から8.0と巨大地震であったものの大…

尖閣諸島防衛への一視点⑳ 次の沖縄戦を防ぐ環太平洋及びアジア諸国との国際協調が重要

◆最終回:沖縄慰霊の日とともに 本日は1945年のこの日、沖縄に於ける我が軍の組織的抵抗が不可能となり沖縄戦に敗北した沖縄慰霊の日です。 次の沖縄戦を回避するにはどうすればよいのか。沖縄戦では、本島中央部の嘉手納海岸に上陸した米軍部隊を、第3…

US-2出動!辛坊治郎氏と岩本光弘氏太平洋横断航海遭難へ災害派遣、金華山沖1200km

◆波高4メートル・風速19メートル・沖合1200km 海上自衛隊は昨夜、太平洋上にて遭難者の救助を行いましたが、その遭難者が辛坊治郎氏であったことに少々驚かされました。氏は京阪神を中心に報道番組のほか、政治討論番組の司会などで非常に有名な方…

防衛産業、我が国防衛力を構成する重要要素の将来展望? 国際協力の法整備波及効果

◆情報漏洩防止と防衛装備多国間国際分業 内需を超える国際共同開発に続き、技術革新への対応、という視点から前回特集しましたが、今回はもう一つ別の視点から。 技術革新、我が国だけの運用体系では将来戦闘というものを全て想定することは出来ず、特に演習…

平成二十五年度六月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2013.06.23)

◆自衛隊関連行事 行事予定を掲載しつつ、台風が接近する中、今回紹介する行事の実施は台風とは関係ないのかな、と思う今日この頃、如何お過ごしでしょうか。 今週末の自衛隊行事ですが、東北南部の山形、宮城、福島という三県を防衛警備管区とし、東日本大震…

防衛産業、上位三社は三菱重工・日本電気・川崎重工で中央調達実績は6833件

◆日本電気製、野外通信システム14式を調達 朝雲新聞が平成24年度防衛省中央調達実績を発表しました、これによれば防衛産業は、三菱重工、日本電気、川崎重工が上位三社を占めた、とのこと。 防衛産業、と言いますと戦車やイージス艦に戦闘機を生産する三…

パシフィックパートナーシップ2013へ“友愛ボート”護衛艦やまぎり以下陸海空部隊が派遣中

◆航空自衛隊からはKC-767派遣、NPO11名も参加 防衛省は6月12日から7月6日までの期間、パシフィックパートナーシップ2013へ部隊を派遣中です。 今回のパシフィックパートナーシップ2013へは、海上自衛隊より護衛艦やまぎり、及びその艦載機と…

浜松基地航空祭2012詳報① 快晴に恵まれた航空自衛隊発祥の地浜松基地の航空祭

◆第一航空団展開する航空自衛隊発祥の基地 浜松基地、静岡県の出世城浜松城よりやや北に所在する航空自衛隊基地です。今回から航空自衛隊行事詳報紹介として、2012年11月18日に行われたこの浜松基地航空祭を掲載しましょう。 浜松基地航空祭エアフェ…

防衛装備庁創設を検討、陸海空自衛隊装備品調達の一元化と効率化を目指す

◆統幕の外局とした方が理想ではないか? 毎日新聞の報道によれば、防衛省は防衛装備品の調達を一元化する観点から、防衛省に防衛装備庁を独立させる構想がある、とのこと。 これは、防衛装備品の調達を行う二兆円規模の予算を一括して扱い、現状の陸海空自衛…

はつゆき型護衛艦除籍艦の特設巡視船転用計画、海上保安庁が断念

◆複雑な巡視船への改造と乗員訓練が理由 NHK報道等によれば、昨年末より報じられた除籍護衛艦の海上保安庁巡視船への転用が断念された、とのこと。 海上保安庁は、尖閣諸島警備の長期化に伴い、大型巡視船の実任務と補給に整備という運用計画の循環体系が大…

平成二十五年度六月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2013.06.16)

◆自衛隊関連行事 梅雨と聞きつつなかなか梅雨前線が仕事せず、紫陽花も手持無沙汰な一方、沖縄は梅雨明けという今日この頃、皆様如何お過ごしでしょうか。 今週末の自衛隊関連行事ですが、最北の普通科連隊、日本最強の雪上部隊と呼ばれる名寄の第3普通科連…

北大路機関特集『舞鶴地方隊舞鶴展示訓練2011詳報』特集全十二回総集編

舞鶴地方隊舞鶴展示訓練2011詳報 舞鶴地方隊展示訓練詳報は前回の第12回を以て完結しました。十二回にわたる特集へお付き合いいただきありがとうございます、今回はその総集編をお送りしましょう。 ◆舞鶴地方隊舞鶴展示訓練2011詳報① 日本海へ!イ…

第4師団創設58周年 福岡駐屯地創設62周年記念行事詳報⑩ 決着をつける普通科の突撃

◆土地の奪取奪還、変わり得ぬ戦闘の本質と決着 戦闘の本質とは何か、それは土地の収奪を介してのあらゆる戦闘及び政治要求への帰結に他なりません。 福岡駐屯地祭、訓練展示模擬戦。情報収集に始まり特科部隊の火力制圧、戦車部隊による対戦車戦闘を経て、い…

北海道 北鎮第2師団創設記念旭川駐屯地祭・第2航空団千歳基地撮影紀行

◆北海道防衛最前線の精鋭 旭川駐屯地祭と第2航空団の撮影へ北海道に展開してきました。本日多忙につき、速報にて。 第2師団、北鎮師団として道北は旧軍以来の軍都旭川に師団司令部を置く師団で、戦車連隊と三個普通科連隊に特科連隊を中心とした機甲師団を…

安倍政権のアジア重視外交、自衛隊統幕長・陸海空幕僚長相次ぎ中国周辺国へ派遣

■中国艦船の領海侵犯と接続水域侵入を前に 安倍政権は今年一月から相次いで統合幕僚長や陸海空幕僚長など最上級指揮官のアジア諸国への派遣を行っている、と6月5日付NHK報道にて紹介されました。 防衛省HPでは海外出張などを公表していますが、今年一月か…

ドーンブリッツ2013実動訓練、米演習へ島嶼部防衛対処演練に自衛隊初参加

■護衛艦ひゅうが、AH-64搭載でサンクレメンテ島へ 防衛省は6月10日より26日まで、アメリカカルフォルニア州のキャンプペンドルトンとサンクレメンテ島において行われるドーンブリッツ2013演習へ自衛隊を派遣します。 この演習は、島嶼部侵攻対処に…

政府、THAAD迎撃ミサイルについて将来導入も視野に取得費用及び性能を調査

◆PAC-3射程:15km/THAAD射程200km THAAD,米軍が開発したTheater High Altitude Area Defense missile、戦域高高度迎撃ミサイルの略称です。FNN等が6月6日に行った報道では、政府は将来の導入も視野に取得費用や性能に関する調査を開始した、との…

平成二十五年度六月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2013.06.08・09)

◆自衛隊関連行事 正午から雨天と聞き、晴れ間が1203時にゲリラ豪雨に換わり、天気予報当たるなあ、と思いつつ洗濯物が乾かしにくい梅雨の日々ですが、皆様如何お過ごしでしょうか。 今週末は師団行事として旭川駐屯地の第2師団創設記念行事。学校行事と…

歴史地震再来と日本安全保障戦略② 沖縄トラフ・八重山地震が南西諸島と中国沿岸に大打撃

◆沖縄へ津波被害と中国へ長周期振動被害 南西諸島、北大路機関で連載する南西諸島の防衛に関する特集でも、我が国安全保障上特に関心を向けなければならない地域の筆頭にあります。 この海の向こうには巨大な怪物が潜んでいる、そしてやがてこの海岸へ殺到す…

尖閣諸島防衛への一視点⑲ 陸上自衛隊連隊戦闘団の海兵隊海兵遠征隊化案

◆南九州第8師団を三個海兵遠征隊型部隊基幹へ 実はこの話題、昨年の一月半ばにも扱った話題ではありますが、今回の連載に合わせて。今回のお題は、仮に第8師団を海兵隊編制とする場合、どうすればよいのか、というものです。 陸上自衛隊の一部部隊を海兵隊…

防衛産業、我が国防衛力を構成する重要要素の将来展望? 技術革新への対応

◆技術革新を取り入れる手法の模索 国際共同開発、防衛産業を考える上で内需に上限がある以上、開発費をどう考えるか、という視点から過去二回に渡り掲載していますが、技術革新という前回の視点からもう少し掘り下げてみましょう。 火炎放射器、迫力のある装…

陸上自衛隊、水陸両用訓練研修へ第12普通科連隊より第三海兵移動展開部隊へ要員派遣

◆今月はドーンブリッツ演習へも派遣 朝雲新聞によれば、陸上自衛隊は5月29日より7月8日まで、水陸両用訓練研修へ隊員の派遣を開始した、とのこと。 今回派遣されているのは国分駐屯地に駐屯する第8師団隷下の第12普通科連隊より30名の隊員で、沖縄…

北大路機関特集『新田原基地航空祭2011詳報』特集全十五回総集編

新田原基地航空祭2011詳報 前回の第15回を以て十五回の新田原基地航空祭詳報連載が完結いたしました。今回はその総集編をお送りします。◆新田原基地航空祭2011詳報① 快晴下の航空祭始動と眺鷲台からの眺望 2012-11-30 新田原基地航空祭2011詳…

舞鶴地方隊舞鶴展示訓練2011詳報⑫ 舞鶴基地と舞鶴港の夜飾る護衛艦電灯艦飾

◆電灯艦飾、それは海に浮かぶ光の城塞 舞鶴展示訓練、日本海を舞台とした我が国洋上の護りについての一端の展示を終え、前回舞鶴基地へ帰港しました。 電灯艦飾、2000時に停泊する護衛艦が一斉に電燈を点灯し、舞鶴展示訓練夜の展示が開始されました。点…