北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室&鞍馬研究室,2005年7月29日創設の防衛安全保障専門Weblog

2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

平成二十七年度八月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2015.08.01-02)

■自衛隊関連行事 今週末の自衛隊関連行事、海上自衛隊の一般公開が全力展開、といった様相、是非どうぞ。 横須賀サマーフェスタ、明日土曜日と日曜日に一般公開が行われまして、横須賀は海上自衛隊最大の護衛案いずも、の母港となっています、サマーフェスタ…

米防衛産業最大手ロッキードマーティン社、シコルスキー社子会社化で推進

■ロッキードマーティン、シコルスキー統合へ ロイター通信によれば防衛産業最大手ロッキードマーティン社が航空大手シコルスキー社の企業買収による子会社化の指針を表明しました。 ロッキードマーティン社のシコルスキー社子会社化、実現の方向で推進してい…

Weblog北大路機関・・・榛名研究室/鞍馬事務室創設10周年記念

■ありがとう!Weblog北大路機関創設10周年 本日、Weblog北大路機関は創設10周年を迎えました。 Weblog北大路機関は2005年7月29日、阪急十三駅ホームにて運営を開始しました。神戸で行われました大学行事実行委員会の慰労会帰路、酒豪教授に並び紹…

航空防衛作戦部隊論(第二回):航空自衛隊の改編案に関する特集で提示しようと考える試案について

■航空自衛隊の改編案の視座 航空自衛隊の改編案に関する特集で提示しようと考える試案について。 南西有事を想定し、現在の大陸側からの南西諸島を戦闘行動半径圏内に含める第四世代戦闘機数の劇的増大と、南西諸島沖縄本島を射程内に含める弾道ミサイル脅威…

レッドフラッグアラスカ演習へ航空自衛隊、戦闘機や早期警戒管制機など12機を派遣

■レッドフラッグアラスカ演習派遣 本日27日より、航空自衛隊のレッドフラッグアラスカ演習派遣部隊が出発を開始しました。 レッドフラッグアラスカ演習は、実際の航空戦闘に関わる航空戦闘と航空管制や迎撃と対地攻撃に航空阻止、基地機能維持と空輸による…

豪州海軍次期潜水艦選定、三菱重工中心の多国間国際分業体制での建造軸に調整か

■そうりゅう型潜水艦輸出 ロイター通信などによれば豪州次期潜水艦選定は三菱重工を中心とした多国間国際分業の方向で調整中とのこと。 豪州海軍が現在のコリンズ級潜水艦の後継として検討する将来潜水艦、コリンズ級はスウェーデン企業の協力を受け建造され…

陸上防衛作戦部隊論(第二四回):方面航空隊の航空機動旅団移管と司令部飛行隊新設案

■方面航空隊の改編案 方面隊隷下の方面航空隊の航空機動旅団への移管と司令部飛行隊への改編案について。 方面航空隊、この部隊はそのまま航空機動旅団の編成に含めます。もともと、全ての師団を装甲機動旅団と航空機動旅団へ改編し、機甲装備を前者へ、航空…

平成二十七年度七月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2015.07.25-26)

■自衛隊関連行事 祇園祭、後祭の山鉾巡行が本日執り行われましたが、本ブログでは今週末の自衛隊関連行事紹介を。 今週末最大の自衛隊関連行事は舞鶴サマーフェスタ2015でしょう。海軍記念館・東郷邸一般公開、舞鶴基地北吸桟橋での艦艇一般公開、舞鶴音…

航空防衛作戦部隊論(第一回):わが国の将来航空防衛体系に関する視点の総括

■航空防衛作戦部隊論 北大路機関特集の陸上防衛作戦部隊論とならび航空防衛作戦部隊論を今回から掲載いたします。 南西諸島への経空脅威増大と対領空侵犯措置任務緊急発進の南西方面への偏重、重ねて北方方面での経空脅威再活性化に伴う緊急発進任務の増大と…

陸上防衛作戦部隊論(第二三回):方面施設団、建設工兵機能を集約し戦域後方支援基盤を維持

■方面施設団 施設団について。広域師団案と共に戦闘部隊を第一線旅団に集約するという定時に際し、現在各方面隊に編成されている方面施設部隊はどうあるべきでしょうか。 施設団、現在の方面隊隷下の施設団は架橋等建設工兵に当たる部隊のみに特化した従来の…

将来航空自衛隊練習機体系への一考察(第一一回):PC-21ターボプロップ高等練習機

■ターボプロップ高等練習機 航空自衛隊のT-4練習機後継機として、ターボプロップ高等練習機という、一つ従来の概念とは異なる機種を。 航空自衛隊はT-7初等練習機を固定翼機要因は勿論回転翼練習機要員の初等練習用として運用しています、非常に使い易い練習…

陸上防衛作戦部隊論(第二二回):方面ミサイル団を創設し、方面特科と方面高射特科を統合

■方面ミサイル団案 方面ミサイル団、として新たに提案するのは、方面隊の運用する高射特科群と方面特科隊の地対艦ミサイル部隊を集約し地域防備に充てる運用を行います。 方面特科部隊は現在、中部方面隊と東部方面隊以外の方面隊に配置されていますが、最大…

現代日本と巡洋艦(第十二回):防空能力と新型艦艇コンパクト護衛艦との協同

■巡洋艦とコンパクト護衛艦、僚艦防空能力 日本の海上防衛に関する防衛力要求の変容に対応する巡洋艦の提案、前回にはその装備として艦砲の位置づけをみました。 今回は、その防空能力をどの程度必要とするのか、という視点についてです。海上自衛隊は護衛艦…

UH-X開発は富士重工へ、陸上自衛隊新多用途ヘリコプター開発事業者決定

■UH-X開発計画の再開 防衛省によれば7月17日、陸上自衛隊多用途ヘリコプターUH-1Jの後継となる新多用途ヘリコプターUH-Xの開発事業について、決定したとのこと。 UH-Xは富士重工業が開発企業となり、米国ベルヘリコプター社との共同開発により既存民間用…

平成二十七年度七月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2015.07.18-20)

■自衛隊関連行事 祇園祭山鉾巡行、台風接近下の雨天をついて無事今年もその大任を果たしました、後祭は来週です。 千歳基地航空祭、今週末の自衛隊関連行事最大のものは北海道の航空自衛隊千歳基地の航空祭です、F-15二個飛行隊を隷下に置く精鋭第二航空団と…

榛名防衛備忘録:安全保障法制に関する視点と必要な知識を得る主権者の責任

■安全保障法制衆議院可決 大型台風が京阪神に接近し祇園祭どうなるのかという最中、安全保障法制に関する視点について、本日も。安全保障法制が衆議院を可決し通過、明日より参議院での議論に移ります。 安全保障法制についての討議が不十分、という声を散見…

陸上防衛作戦部隊論(第二一回):方面混成団、教育訓練と後方警備担う基幹部隊

■方面混成団 今回は方面混成団について。実際に編成されています教育訓練と後方警備担う基幹部隊です。 方面混成団は新隊員自衛官候補生共通教育及び陸曹教育と即応予備自衛官基幹普通科連隊の教育訓練を担い有事の際には地位警備の主力となるもの、広域師団…

榛名防衛備忘録:安全保障法制に関する国民的見解と論点への幾つかの私見

■安全保障法制論議に関する私見 現在北大路機関を掲載中のgooには日記カテゴリがあり、こちらに類別すべきかとも考えつつ。 安全保障関連法案が話題になる中、こちらについて幾つかの私見を。安全保障関連法案とはは平和安全法制整備法と国際平和支援法に重…

将来航空自衛隊練習機体系への一考察(第一〇回):超音速の米韓共同開発T-50練習機

■米韓共同開発T-50練習機 T-50,米韓共同開発の超音速練習機です。M-346と並び提示しましたT-50,こちらを今回は見てみましょう。 アメリカ空軍の次期練習機計画に有力候補として提示されるもので、主要部分の設計と量産はロッキード社が実施、開発資金は韓国…

陸上防衛作戦部隊論(第二〇回):方面情報隊の無人偵察機と沿岸監視部隊

■方面情報隊はどうあるべきか 方面情報隊はどうあるべきか、現在配置されている部隊をどのように展開させるかについてです。 航空機や機甲部隊を如何に駆使したとしても情報が正確かつ迅速でなければ何等意味がありません、着上陸の迅速な情報収集が筆頭任務…

陸上防衛作戦部隊論(第十九回):広域師団と方面隊の任務区分について

■師団と方面隊 広域師団と方面隊とのに任務区分ですが、方面隊は基本的に統合任務部隊指揮と防衛基盤及び戦闘基盤の維持に重点を置くこととなります。 もちろん、戦闘支援部隊にあって、移動可能な部隊や後方支援部隊の戦闘支援部隊等は有事の際、統合任務部…

平成二十七年度七月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2015.07.11-12)

■自衛隊関連行事 三個台風が同時に極東を北上する稀有な気象状況下ですが今週末の自衛隊関連行事について。 今週末の自衛隊関連行事は北海道と東北、台風は南西諸島に接近していますので何とかなりそうでしょう。今週末の行事の一つ、八雲分屯基地祭は興味深…

将来航空自衛隊練習機体系への一考察(第九回):次期練習機としてのM-346,イタリア製練習機を検証する

■M-346練習機 練習機に軽攻撃機運用を想定する方式はSu-27やSu-30の脅威を想定する我が国としては難しいという視点を前回までに示したところ。 こうしますと、現在開発され入手可能な航空kにあって航空自衛隊が採用し得る将来練習機として妥当な案は、T-4練…

陸上防衛作戦部隊論(第十八回):広域師団直轄部隊案、後方支援の師団と旅団

■師団後方支援部隊 広域師団直轄部隊案、後方支援の師団と旅団の関係について。今回は師団と旅団の区分における師団の役割、その他の方面隊後方支援体制と旅団後方支援については次回以降に。 後方支援隊、師団後方支援隊は師団直轄部隊に対する支援に重点を…

陸上防衛作戦部隊論(第十七回):広域師団直轄部隊案、電子隊と飛行隊

■師団電子隊と飛行隊 広域師団直轄部隊案、師団の情報優位を担う電子隊、そして師団飛行隊について今回は案を提示してみます。 電子隊については、自衛隊は電子戦を通信大隊など津新部隊の任務としていますが副次的な任務であり、専門部隊は多くありません。…

現代日本と巡洋艦(第十一回):日本に必要な巡洋艦案と新時代の長射程艦砲技術

■新技術の長射程艦砲 前回、巡洋艦に搭載すべき装備についての視点で艦砲を扱いました、近年はロケット補助推進方式の長射程艦砲が開発されている、と。 しかし、現代にはロケット補助推進方式ではなく、従来型砲弾に新しい潮流が形成されつつあります。こん…

富士学校創設61周年記念行事富士学校祭 PowershotG-16撮影第一報

■富士学校祭 本日、富士学校祭に行ってきました、少々体調が悪いのでまず速報までに。 関東地方の一部に大雨洪水警報が発令されるなど、少々厳しい気象条件ではありましたが、富士学校祭は式典会場が式典開始まで雨天に見舞われたものの、式典と観閲行進まで…

陸上防衛作戦部隊論(第十六回):広域師団直轄部隊案、情報優位に直結する師団無人偵察機隊

■師団直轄無人偵察機隊案 広域師団直轄部隊案として掲載しています部隊、無人偵察機隊、電子隊、について。 二つに分けましたが、統合し、師団情報隊としても良いやもしれません。携帯型飛行体のような携行可能な無人機は旅団が第一線において運用すべきです…

平成二十七年度七月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2015.07.04-05)

■自衛隊関連行事 箱根山噴火などいろいろとありましたが、今週末の自衛隊関連行事について。 今週末の自衛隊関連行事は、本州最大規模の戦車部隊が駐屯する富士駐屯地祭です。今週末はこの一つだけのようですが、しかしその分、観閲行進の規模は物凄く、戦車…

ソマリア沖海賊対処任務第22次派遣水上艦部隊、あきづき・さわぎり7月5日に佐世保基地を出港

■あきづき・さわぎり、アデン湾へ ソマリア沖海賊対処任務へ海上自衛隊は護衛艦2隻と哨戒機2機を派遣していますが、7月5日、第22次派遣水上部隊が出港するとのことです。 第22次派遣水上部隊は第1護衛隊群第5護衛隊より編成され指揮官に第5護衛隊…