■総火演の観覧
富士総合火力演習は、一般観覧者と招待客をあわせ約三万人が見学する。これは陸上自衛隊の行う駐屯地祭と比較しても最大規模にあたり、航空自衛隊の中規模な航空祭に匹敵する規模にあたる。
毎年抽選倍率の高まる富士総合火力演習。人員2000名、戦車装甲車約60輌、各種火砲約40門、航空機約20機、各種支援車輌約400両が参加するということもあるが、やはり、様々なメディアを通じての迫力のある写真が、観覧希望者増加に一役買っているのは間違いないだろう。
この演習を見学するに当たって、カメラを手にしていれば、自慢の一枚をフレームに収めたいもの。しかしながら、広い観覧席、いったいどこから写真を撮ったものかという、いわば初めて見学されるかたは途方に暮れるのではないだろうか。
まず、良い写真には良い撮影ポイントであるが、これには出来るだけ早く観覧席のある畑岡地区へ展開することが望ましい。JR御殿場駅からの有料シャトルバスを利用する場合と、駐車場券付入場券を入手された場合とで異なるが、ここでも双方混むので、バスの場合始発前に並ぶ、というのも、ここもかなり混雑する。駐車場の場合は、まあ、0700時頃には着いておきたいが、もっと早くてもいいやも。
2006年度富士総合火力演習を視察する額賀防衛庁長官。観覧席は、左から統裁台兼Fスタンド、Aスタンド、Bスタンド、Cスタンド、Dスタンド、Eスタンドがあるが、通常はEスタンド以外、スタンド別の指定券が必要となる。Eスタンドとシート席がいわゆる一般席ということになるが、Eスタンドは本当に相当早いうちから満席となるようだ。
シート席左端。立っているのは報道席の報道関係者である。あまり報道席寄りだと、基本的に後ろの人の迷惑にならないよう座っている必要があるシート席と、立って撮影する報道関係者では、どうしても撮影や観覧に邪魔になってしまうことがある。しかし、この左端とまではいかずとも、左よりの席からは、さまざまなものが撮影出来る。
AH-1S対戦車ヘリコプターの機関砲射撃。小生一行が利用した撮影位置からは、中々機関砲の曳光弾は映っていないが、シート席左側からは、標的とヘリを軸線に捉えることができ、多くの曳光弾が標的に吸い込まれてゆく様子が撮影出来る。軽装甲機動車からの機銃射撃やミサイル発射もほぼ真後ろから撮影することが可能だ。
他方で、右端、これも本当の右端は報道席になっているのだが、この付近、報道席とは基本的に反対側から戦車などの車輌が出てくるので、この車列がほぼ一列になった状況を撮影することが出来る。90式戦車の走行間射撃も一個小隊揃った状況で撮影出来るため、砲焔が写る可能性も飛躍的に高まる。
右端付近で、その迫力を求めて陣取るという方も多いようだが、無難に、というならば中央付近に陣取るというのも。他方で、こればかりはなんともいえないのだが、安全用ロープが写りこみにくい(写るのは致し方ない)ポイントを、確保しておく必要がある、また盛り土などもある。そのためにも出来るだけ早めに現地へ到着しておきたい。
豆知識というか、経験上の内容では、0630時頃から点検射ということで、例年、戦車やヘリコプター、装甲車などが実弾射撃を行う。このときはまだ観覧者も少ないので、立って撮影出来る。この他、駐車場からのシャトルバスは案外早めから運行されている、というような情報も追記。
富士総合火力演習は、各種装備の威力を展示する前段演習と、実際の戦術行動を再現した後段演習にわかれているが、この演習も見る位置によって見えるものは全く異なって見えるものである。いよいよ、その富士総合火力演習、本番は来る日曜日だ。
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