■防衛フォーラム
海軍と空軍関連の最新情報です。

イギリス海軍の潜水艦部隊の稼働率が2隻にまで低下しているとのこと。現在運用可能である潜水艦がアスチュート級攻撃型原潜1隻とヴァンガード級戦略ミサイル原潜1隻となっており、イギリス海軍潜水艦は攻撃型原潜6隻と戦略ミサイル原潜4隻からなります。

アスチュート級攻撃型原潜6番艦アガメムノンが2024年に進水式を迎えていますが、慢性的な稼働数不足を解決する見通しは立てていないとともに、退役原子力潜水艦の核燃料部分解体の巨額費用捻出が予算を逼迫させ、稼働率問題解決の糸口がつかめません。

■ドイツ海軍向け707型補給艦の建造が遅延しているとのこと、計画では1番艦は2025年竣工の予定でしたが2027年に延期されるとのこと。NVLグループがドイツのロストック造船所において建造、2隻を就役させる計画でした。42名の乗員で運用できるという。

707型補給艦は、前型であるベルリン級よりも大きく全長173m、20000tの艦隊燃料を搭載する。ただ、起工式の時点で計画の遅延が指摘されており、計画は起工式の時点で2025年から2026年に遅延して竣工するとされていました。

■ロシア海軍が近代化改修中の原子力巡洋艦アドミラルナヒーモフが稼働体制にはいったことが映像などで確認されました。アドミラルナヒーモフは、キーロフ級原子力巡洋艦の3番艦として1988年に竣工したもので、竣工当時はカリーニンと呼称されていました。キーロフ級はソ連海軍が1980年より竣工開始させた原子力巡洋艦です。

キーロフ級は満載排水量24805tと第二次世界大戦後に竣工した水上戦闘艦としては破格に大きく、KN-3型加圧水型原子炉による長大な航続距離と20発のP-700超音速対艦ミサイルやS-300F広域防空ミサイル96発を搭載する強力な水上戦闘艦として建造されましたが、ソ連崩壊後は自由に動かすことが出来ず、ロシア海軍の象徴的な艦となりました。

キーロフはアドミラルウシャコフと改名したものの2002年に退役、二番艦フルンゼはアドミラルラーザレフと改名したものの1996年に退役し解体開始、3番艦のカリーニンと4番艦のピョートルヴェリキイが現役ですが、ピョートルヴェリキイは2022年以降一度も出航していません。アドミラルナヒーモフは1999年から近代化改修を続けていました。

■アゼルバイジャン空軍がパキスタン製JF-17戦闘機を導入した可能性があります。これは同国の空港にJF-17戦闘機が駐機していたところが撮影されたもので、JF-17戦闘機は中国とパキスタンの共同開発戦闘機ですが、F-16戦闘機の初期型を凌駕する戦闘機とされ、特に1500万ドル程度で機体そのものが調達できる安価な設計が特筆されています。

JF-17戦闘機は、単座型6機と複座型が3機確認されており、この機体について、2024年に16億ドル規模の調達契約が結ばれたと報じられています。これが制約となったかは未知数ですが、アゼルバイジャンは最大で24機程度のJF-17戦闘機導入を要望しており、安価だが相応の作戦能力をもつJF-17が更に運用国を増やすのかもしれません。

■コロンビア空軍は次期戦闘機としてスウェーデン製JAS-39戦闘機の導入を発表しました。計画では17機を導入するとしており、単座型であるE型を15機と複座型のF型2機という内訳で取得するとの事です。機体についてはスウェーデンではなく、ブラジルのライセンス生産設備を使うとのことで、2032年までに納入を目指します。

南米地域ではベネズエラとアメリカの対立など、アメリカの南米麻薬問題や不法移民問題への批判が強化され、トランプ政権はベネズエラへ軍事行動を示唆するなど、また相当規模の海兵隊部隊や航空母艦などを展開するなど危機が鮮明化しており、こうしたなかで麻薬組織や情勢悪化に対応できる新型戦闘機を必要とした背景がありました。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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