■防衛フォーラム
海軍関連の話題をも今回も。

海上自衛隊は試験艦あすか艦上でのレーザー砲試験を開始します。すでに、あすか艦上にはレーザー砲が後部甲板に配置されており、これは陸上において試験された100kwレーザーモジュールをそのまま搭載させたものと形状から推測されます。試作されたレーザー砲モジュールは20フイートコンテナ2基からなるシステムとなっていて。

あすか搭載のレーザーモジュールは、発電と照射までをできる自己完結式のシステムとなっています。防衛装備庁によれば2026年2月にも海上試験を実施するとしており、試験では海上での飛翔体や飛行物体への試験を実施するという。レールガンと共に防衛装備庁は昭和62年度よりレーザー装備研究を進めてきました。

照準用レーザーについては昭和37年度より継続していると言う点で、この分野において長い技術的蓄積があります。レーザーはレールガンと並んで、近年増大している安価な自爆用無人機へミサイルをウチ尽くさないための手段として位置づけられ、その必要性が急騰し、海上自衛隊では第三世代汎用護衛艦やミサイル護衛艦へ搭載を予定しているもよう。

■フィリピン海軍の新フリゲイトディエゴシランが就役しました、これは韓国のHD現代重工が建造していた、ミゲルマルバー級の2番艦で、76mm砲1門とMICAミサイル用VLS16セルを搭載する満載排水量3200tの水上戦闘艦です、准同型艦がタイに採用され、韓国海軍ではインチョン級として整備されています。

フィリピン海軍は長らくまともな水上戦闘艦を保有してきませんでしたが、中国海軍の脅威増大と、1992年の在比米軍撤退以降たてつづけに自国環礁などを中国に不法占拠され、人工島建設がすすめられたほか、現在フィリピン軍が駐留している環礁についても、補給船の航行を妨害されるなど海上封鎖に近い扱いをうけておりました。

アメリカ沿岸警備隊からハミルトン級カッターを導入しヘリコプターを運用可能という初の軍艦として再就役させたほか、リホライズン計画として水上戦闘艦など海軍力強化を進めています。ミゲルマルバー級はHD現代重工のHDF-3200級フリゲイトで、計画では更に2隻の増強を構想しています。

■新戦略ミサイル原潜コロンビアの前部船体がようやく完成した模様です。これは11月、アメリカのニューポートニューズ造船所にて完成したブロック建造の前部部分が貨物船に載せられ造船所を出たことが確認されたもので、ブロック建造方式により建造をすすめてゆく。計画ではコネチカット州へむかう。

コネチカット州のジェネラルダイナミクスエレクトリックボート社の造船所に搬入され、艤装工事をすすめるもよう。コロンビア級戦略ミサイル原潜はオハイオ級戦略ミサイル原潜を置き換える新型艦で、アメリカ海軍の最重要建造計画として位置づけられています、こういいますのも、オハイオ級はアメリカ海軍唯一の戦略ミサイル原潜です。

そのオハイオ級の老朽化が進んでおり、更にアメリカ海軍は長期間戦略ミサイル原潜を建造していない為に潜水艦建造能力が大きく低下している為、予想以上に建造に時間がかかり、また建造前の設計や搭載するミサイルの数についても変更があり、計画が大幅に遅延していますが、前部ブロックが完成したのは朗報といえるでしょう。

■コロンビア級の遅延が問題である背景について。オハイオ級は、トライデントミサイルによる第二撃の報復核戦力を構成するものですが、1番艦オハイオ竣工は1981年と古く、この初期の艦は戦略兵器制限条約により巡航ミサイル原潜へ改修し置き換えられたものの、戦略ミサイル原潜賭して運用される最古参はヘンリーMジャクソンです。

ヘンリーMジャクソン竣工は1984年と40年以上前であり、もっともあたらしいルイジアナも竣工は1997年となっています。アメリカ海軍は核抑止力維持のために戦略原潜建造を進めていますが、2016年の発注から設計に時間を要したことで起工が2022年と大幅に遅れており、進水式の予定は未だ目処が立っていません。

■イージス艦フィッツジェラルド搭載のミサイルがハープーンミサイルからNSMミサイルへ転換していました。これは12月初旬に舞鶴基地へ入港したフィッツジェラルドの後部甲板に搭載されていたものが目撃されたもので、ハープーンミサイルの射程は220kmですが、NSM搭載により射程が延伸しました。

ノルウェーコングスベルク社がかいはつしたNSM海軍打撃ミサイルの射程は370kmと延伸しており、またミサイル形状がある程度ステルス性に配慮したものとなっており、アメリカ海軍ではLCS沿海域戦闘艦に急遽搭載が決定した対艦ミサイルとしてNSMを選定するなど、その導入を進めています。

アーレイバーク級は、防空中枢艦として設計されたタイコンデロガ級とはことなり、極力安価に数を揃えるために設計された関係上、装載艇をボートに省略し、対艦ミサイルについては搭載しないものなども建造されていますが、冷戦後の平和な時代は過去のものとなり、対艦ミサイルが必要とされる時代が再来しました。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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