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京都防衛フォーラム:榛名研究室&鞍馬研究室,2005年7月29日創設の防衛安全保障専門Weblog

【防衛情報】アメリカ海軍は新型のAIM-424空対空ミサイルを公開,射程463km!

■防衛フォーラム

航空自衛隊は対艦用のASM-3の射程と超音速性能を活かし対艦用としては徐々に陳腐化しつつあるものの長射程の空対空ミサイルに転用するようですが、長射程といえばアメリカでは。

アメリカ海軍は新型のAIM-424空対空ミサイルを公開しました。このミサイルはAIM-120AMRAAMなど空軍が運用する既存の空対空ミサイル射程を大幅に延伸する463km、250ノーティカルマイルに達するものとされ、F/A-18E/F戦闘攻撃機へ搭載するものとなっています。

そのミサイルは大きさでは全長4.11m、重量は680kgとなっています。AMRAAMミサイルを比較としてあげますと全長3.65m、重量が153kgであり、新型ミサイルのほうが重量は増大していますが、射程105km、延伸型のD型でも180kmとなっていますので、463kmというのは破格の長さといえます。

ミサイル本体は、撃ち放し式のアクティヴレーダー誘導方式を採用していますが、レーダーシーカー部分の大きさは概ねAMRAAMと同程度で有り、中間指令誘導併用方式であることがうかがえます。空軍は同じく新型の空対空ミサイルとしてAIM-260JATM先進統合戦術ミサイルを開発しております。

これはF-35などの機内に搭載できるよう小型化しているものの、射程は200kmに抑えられています。一方で海軍はAIM-174ガンスリンガー空対空ミサイルを開発、これはイージス艦に搭載するスタンダードSM-6ミサイルを空中発射型としたもので、2025年にガンスリンガーとして発表しました。

SM-6の射程は370kmに達しますが空中発射型のガンスリンガーについては250km以上としか発表されていません。興味深いのは新型のAIM-424と比較した場合、AIM-174は全長4.72m、重量860kgと、若干小型化しているものの、海軍はミサイルの大型化とともに射程延伸を進めている点です。

海軍は艦隊に敵を近づけないという前提で艦隊防空を整備しており、この背景には第二次世界大戦における日本海軍の航空攻撃、中でもカミカゼ攻撃にたいするトラウマが現在も継続しており、この懸念はイージスシステムやF-14トムキャット戦闘機のフェニックスミサイルなどを開発させる背景となっています。

SM-6の空中発射型であるガンスリンガーに対して、AIM-424は、ミサイルの推進装置を、シーカー部分にAMRAAMの小型シーカーを応用することで大型化させ射程延伸に寄与しているものと考えられます。ミサイルの射程ではアメリカは劣勢に有り、ロシアのR-37や中国のPL-21ミサイルなどを開発している。

これらは300kmから400kmのミサイルとなっていて、開発し配備しています、もともとこの種の射程のミサイルは冷戦時代からNATOのAWACS早期警戒管制機に対抗するには、旅客機を原型としてそれほど機動性の高くないAWACSを500km以遠から超長射程のミサイルで撃墜するという運用思想の延長線上にあるものですが。

シーカー技術とミサイルの制御技術の発展により、この射程でも戦闘機など機動性の高い目標へ命中させることが技術上可能となったことから広範に射程の長いミサイルの配備が始まり、空軍よりも伝統的に射程を重視する海軍が、射程の長いミサイルの開発配備を大車輪で進めていることがわかるでしょう。

F/A-18E/Fスーパーホーネットに搭載している、もう一つ注目すべきはF-35戦闘機などステルス性を重視した戦闘機に対して、射程の大きなミサイルはその筐体部分も大型で有り、また戦闘機に搭載できるレーダーでは400km以上の射程に対応する索敵能力をもてないということでしょう。

もちろんニフカ海軍統合射撃管制のように早期警戒機との連接などが行われることとなりますが、ステルス機は兵装庫に搭載しなければステルス性を維持することは出来ず、結果的にミサイルの搭載能力は70年前のF-86戦闘機時代まで戻ってしまうことを意味します。この点でスーパーホーネットの搭載能力は大きく、たくさんつめる。

ステルス性よりも搭載能力を重視した戦闘機、既にスーパーホーネットは製造終了となっていますが、その後継機について設計思想に影響を及ぼすことでしょう。一方、射程が大きくなれば、ステルス機に搭載する場合、B-21爆撃機のようなステルス爆撃機が、脚光を浴びることとなる可能性もあるでしょう。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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