◆航空祭の成功と外来機帰投準備!
前回のブルーインパルス飛行展示の終了を以て新田原基地航空祭2011は成功裏に全ての飛行展示を完了しました。
新田原基地の第202飛行隊のシンボルマーク埴輪、第202飛行隊は航空自衛隊最初のF-15飛行隊としてここ新田原基地でF-104から機種転換し、全国のF-15飛行隊要員の養成を担うマザースコードロンとしての重責を果たした飛行隊で、部隊改編により教育部隊である第23飛行隊へ置き換わった部隊だ。
飛行展示の完了と共に、航空祭の全てのプログラムも完了、展示装備は片付けが開始され、模擬店は撤収を開始すると共に最後の大安売りに掛かり、エプロン地区ではゴミなどの安全点検と共に地上展示へ展開した外来機が所属基地への帰投準備に取り掛かる。
しかし、会場の一般開放終了まではまだ時間がありましたから、午前中の眺鷲台の撮影位置から転進して、新田原基地へ入ったのちにブルーインパルスの飛行展示や空挺降下の実施までに撮影することのできなかった地上展示装備などを、もちろん可能な範囲内で、ですが撮影することとしました。
基地防空隊のVADS,第5航空団は司令部と飛行群に整備補給群と基地業務郡より編成されています。飛行隊を運用する飛行群のほか、司令部隷下に人事部、監理部、防衛部、装備部があり、そして整備補給群隷下に検査隊、装備隊、補給隊、修理隊、車両器材隊、補給隊があり、基地防空隊は基地業務群隷下にあります。
基地業務群隷下には、第5基地防空隊、飛行場勤務隊、通信隊、施設隊、管理隊、業務隊、会計隊、衛生隊が置かれていて、実は航空祭の目玉というべき航空機は飛行群、縁の下の力持ちと言いますか運用支援要員のほうが遙かに多い、という事になります。そして基地防空隊の装備が。
VADS,戦闘機に搭載されているM-61機関砲と同じ20mm多銃身機関砲へレーダ装置と弾道計算器や赤外線カメラを中心とした射撃管制装置を設置し、1.2km以内の接近航空機を正確に射撃し、基地を防くする装備で、対地射撃でも物凄い威力を発揮する装備です。
81式地対空短距離誘導弾、陸上自衛隊が採用した野戦防空ミサイルシステムで、レーダ装置一基と発射器二基を連動させ、運用します。射程7km、有効射高3kmで、1セットだけでも基地へ接近する航空機が低空へ侵入し攻撃するのを阻止できます。ただ、近年は高高度からの精密誘導爆弾や巡航ミサイル脅威が増大しているため、何れ対処法を整備せねばなりません。
91式携帯地対空誘導弾、このほかアメリカ製スティンガーミサイルも一部で装備されています。航空自衛隊は本装備を1983年から導入開始しましたが、それ以前は基地防空装備と言えば12.7mm四連装機銃M-55くらいしか防空装備が無く、スティンガー導入以降、様々な基地防空装備が装備開始となっています。
基地防空隊は、81式地対空短距離誘導弾2セット、VADS高射機関砲16門、携帯地対空誘導弾発射器24基を以て編成されています。基地の面積を考えれば防空には十分と言え、近年は更に基地防空隊ではないですが特殊部隊浸透に備え軽装甲機動車の装備が始まり、防御体制は固まっているところ。
P-3C哨戒機が鹿屋航空基地へ帰投準備を開始しています。航空祭では、この帰投フライトの離陸を撮影したい航空機ファンと、さっさと撤収を開始し明るいうちにエプロン地区の安全点検を完了させ翌日に備えたい部隊側とで、ちょっとだけ意思疎通のギャップが生じたりします。
こちらは築城基地のF-2,築城基地は平日撮影に際して、防波堤付近から誘導路を行く航空機を迫力ある角度にて撮影できるとのことですから、一度行ってみたいと写真を見せられるたびに思うものの、九州の基地という事で、まあ新田原も九州だが、中々ご縁が無い。
離陸へ向けて滝シングを開始したP-3C哨戒機、離陸まで当方も撮っていってもいいのですが、撤収作業の邪魔にならない程度にそろそろ、と思っていましたのでそのまま帰ることに。しかし、鹿屋航空基地のエアーメモリアル鹿屋も行ってみたいが、何分最寄駅から遠すぎるのが厳しい。
T-2練習機、保存会が出来て飛行維持してくれたら、とそこまでは考えないものの保存展示航空機も野ざらしに展示されてしまうよりは、岐阜のCCV研究機とも重なるのだけれども、こういうかたちで格納庫にて末永く教材か雑品扱いで残ってゆくと技術遺産という面から嬉しい、そんなことを考えるところ。
エプロン地区を離れ、基地正門付近画と進んでゆきます。このあたりは基地へ入った時点で目には入ったのだけれども、撮影位置の確保へ前進を急ぐ必要があったので、正門近くの保存展示機区画は先ほど素通りしています、だけれどもせっかくだから見ておきたい。
F-86,隣に夜間戦闘機のF-86Dが見えます。航空自衛隊最初の戦闘機ですね。そして、この隣あたりにJR日向新富駅方面へのシャトルバス行列が、何時間待ちなのでしょうかね、並んでいました。シャトルバス待ちの長蛇の列を避けてバスを利用するにはブルーインパルスを諦めるしかない、という。
F-104戦闘機、新田原とF-104といえば、映画東京湾炎上をおもいだすところ、ヤシの木が背景にあるのが新田原らしいところですね。ブルーインパルスの飛行展示もこのあたりまで引いて、ヤシの木と共にスモークを入れて写真に仕上げてもいいかもしれない、バスの列の隣で、ね。
F-4も保存展示機に加わっています。しかし、南国の厳しい直射日光を受けてか、やや機体は痛んでいるようにも。さて、シャトルバスですがF-4の背景に見えるように此処ではかなりの行列になっているのですが、駅の方に行きますと余り行列はあるわけでもなし、JR九州の臨時輸送力、というところなのでしょうか。それとも、確か宮崎市内へのシャトルバスがでているからなのかも。
こうして全ての撮影を終えて新田原基地を出ました。既に日が傾きつつあるのが見えていますが既設は十二月、日の入りは南国と言えど早い。なかなか大胆に撮影位置を転換しましたけれども、青空を背景に撮影することが出来て良かった。もう少し良いレンズが欲しいかも、と思いつつ。
新田原基地航空祭は飛行展示の充実ぶりと迫力に対して、居る空地航空祭はもちろん、岐阜基地航空祭や百里基地航空祭、小松基地航空祭に浜松基地航空祭と比べ人口密度が低く、ゆったりと撮影し楽しむことが出きます。そして歴史もあり、部隊も航空自衛隊を知る上では特色ある部隊ばかり、少々遠いですが、お勧めの航空祭と言えることは確か。
帰路に就く当方上空を、やはり帰路に就くC-1輸送機が追い越してゆきます。これにて新田原基地航空祭2011詳報は完結、2012年11月30日から15回にわたる詳報記事へ、お付き合いいただきました皆様、ありがとうございました、また航空祭を成功させた新田原基地の皆様ご苦労様です、それでは次の北大路機関航空自衛隊関連行事詳報をお楽しみに。
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